デザインに敏感な人の為のチェアクッション あった方がいいチェアクッション
私たちは普段、家具インテリアの商品のご相談を受けています。
特に、インテリアデザインにこだわりのある方や、詳しい方がお客様に多いので
デザイン性のあるKartellチェアや、デザイナーズチェアを検討される方がほとんどです。
その時、座面の硬さや、ラタンなどの材質の面で、ご購入を迷われる方もいらっしゃいます。
デザインは気に入ってるのですが、実際に毎日座るとなると、どうなんでしょう。と、迷われているのです。
折角のデザインの良さをキープしつつ、硬さや弱さを緩和したい。
そこで、デザイン性があり、全体のデザインを損ねない、薄いチェアクッションを作りました。
作る前に、色々な場所で敷かれているチェアクッションを見てきました。
やはり、おしゃれなチェアにもある程度のチェアクッションを敷くことで座る人への気配りが感じられました。
ちょうど昔の日本の文化で、お客様に、お座布団を差し出すのと同じ感覚です。
こちらは母校の桑沢デザイン研究所の卒展を訪れた時に撮った写真です。
いわゆるデザイナーズみたいなチェアがロビーに陳列してました。
デザインを学んでいる学生たちには、研究資料になりますが、
デザインが良くて何十年も崇められてるチェアも、 いざ座るとなると、座面が固そうです。
デザインの参考にはなっても、暮らしのおもてなしには寄り添えていない・・・
そんな風に感じました。
デザイン学校や美術館に置かれているような、おしゃれなチェアに敷いても違和感のないチェアクッションを作ろうと決めました。
これが、私がチェアクッションを作ったきっかけです。
デザイン学校や美術館に置かれるようなチェアクッションを作ろうと決めました。
デザイン
重要なのはデザイン。
何十年もデザインに敏感な人達に崇め奉られて来たチェアに、あんまりのチェアクッションは使いたくないですよね?
だから、最初に触れるファブリックと
次に感じる中材には、特に気を付けて デザインしました。
ファブリックはフランスから取り寄せたカサマンスの上質の気持ち良いものを選びました。
| こんな人に使って欲しい!
・インテリア好きでこだわりがある。 ・椅子はデザイン重視で選びたい。 ・椅子に座って作業する時間が多い。 ・お尻に敷くクッションにもこだわりたい。 ・フランスのデザインやカラーが好き。 ・シンプルで上品なデザインが好き。 ・家の中は落ち着いた雰囲気ですっきり片付いていたい。 ・上質のものの良さがわかる。
フランスの高級インテリアファブリックのCASAMANS社の生地をフランスから取寄せて日本で縫製しました。
上記のような方々にもご納得してご使用していただいています。
カサマンスについて カサマンスはパリのデコオフでも常に注目されているインテリアファブリックや壁紙のブランドです。
その中からチェアクッションに合うファブリックを選びました。
フランスからエア便で10日〜15日位で日本に届きます。
デザイン形状について
●チェスカ型
ラタンチェアであるチェスカチェアの接客をしていて、迷われるお客様のお悩みの共通点は 座面の耐久性です。 男性のポケットチェーンやジーパン お尻ポケットにお財布やスマホを入れたまま 座ったら傷みが早いんじゃないかとか、
遊びに来たお友達のお尻ポケットの事を考えたりして、悩まれる方が実際に何人かいらっしゃいました。
そんな場合でも、チェアクッションを敷いておくかおかないかで、かなり長持ちさも違います。
チェアクッションは、大切なチェアを守る意味でもオススメです。
チェアクッションを敷かない場合と敷いた場合の
座面の違いはこちらをご覧ください。
敷いてない場合 敷いてる場合
敷いている時ももちろん若干沈みますが、敷かない時よりずっと浅いです。
次に形です。
チェスカチェアは通常のダイニングチェアより座面が大きいので、 ぴったり合うような形にしました。
形と縫製はソーイングサロンRANPI主催の曽根かおりさんにお願いしました。
チェスカチェアとピッタリ同形のチェアクッションを作ってもらいました。
チェスカ型はエルボチェアやベーシックチェアにも合います。
●トラペ型
Kartellチェアのような、デザイン性と座り心地を追求したこだわりの形状のチェアの接客をしていても、座面の硬さで迷われるお客様もいらっしゃいます。
折角の形状の良さをキープしつつ、硬さを緩和したい。
そんな場合にもチェアクッションが必要になってきます。
これはKartellチェアの中で1番ダイニングチェアに適したスマトリックですが、座面の硬さはやはりあります。
先日ご購入いただいたお客様もチェアクッションを探されていて、早速こちらのチェアクッションをご提案しました。
こちらのトラペ型はシェルチェアにもピッタリです。
デスクチェアにも、こちらのトラペ型が合います。
マスターズやエーアイにもこちらのトラペ型が合います。
あくまでもチェアのデザイン性を損ねない為に
薄さにも拘りました。
薄くて、クッション性もある中材
という事で、中材はチップウレタンを使いました。
チップウレタンは、ウレタンの切り落とした端材をチップ状に細かくして、シート状に固めたものです。
なので、色がまばらだったりするのですが
色々な質のウレタンが混紡されているので
この薄さの割にクッション性もあります。
チェアに接地面は、このウレタンを丸出しにするようなカバーデザインにしました。
裏面はチップウレタンが直に見えます。 こうする事で、ウレタン部分の摩擦により、クッションを滑りにくくしました。
実は、この発想は、私の勘違いから生まれた、大発見だったのです。
椅子にクッションを固定させるための、紐やゴムのデザインについて考えていました。でも、紐やゴムを付けると、一気にクッションを敷いてる感が出てきて、本来のカッコいいチェアのデザイン性を崩す恐れがありました。
考えているうちに第一弾の試作品が出来上がってきて、それを試す時に私は蓋のパーツを付け忘れてしまいました。
それで結果的にウレタンが丸出しの状態で座ってみたら、
ウレタンが直にチェアに当たることで、摩擦が起きて滑らない!
はじめは、チップウレタンのお顔が丸出しという事に抵抗はありましたが、 チップウレタンのサスティナブル性や、機能性、中身の透明性が明確、という点で、裏面にウレタンが見えているという事は、利点になりました。
トラペ型の角にもこだわりました。
意見が割れた時の動画はこちら
角を丸くするか、尖らせるか、長年の同志である山村かおりさんと意見が割れて ソーイングサロン主催の曽根かおりさんに相談を持ち掛けたところ、二人の意見を加味した素敵な縫い線を作ってくれました。
何でもない角に見えますが、縦方向に丸く縫って仕上げるという、素人には考えつかないパターンを考えてくれました。
こうして、出来上がったデザインのトラペ型も、既にご購入いただいたお客様方から喜びの声をいただいています。
・滑らなくていいです。
・ファブリックの色が素敵でした。
・肌触りが気持ちいい。
・やっぱり敷いてる方がお尻が痛くないし冷たくないです。
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